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婦人科疾患

思春期外来

思春期はわが国では8歳頃から17~18歳に相当する期間と考えられており、小児期から成熟期への移行期間です。

身体的には、女性は男性より約2年程度早く始まります。

性機能の発現とともに、乳房発育・陰毛発生の第二次性徴が現れ、初経(初潮)を迎えるようになります。

この時期はまだ脳から卵巣に与える刺激、感受性が完成される途中であり精神的・身体的にも不安定な時期です。

したがって月経(生理)の悩み・性器に関する悩み・妊娠に対する不安・避妊の方法・性感染症(性病)に対する悩みなどを思春期に多く自覚するようになります。

思春期外来

多くの悩みは思春期の不安定な時期を過ぎると問題なく経過することが大半ですが、中には病的な状態が隠れていることもあります。

病院で話を聞き簡単な検査を受け、悩んでいる症状が正常範囲の一般的なものか、何か問題があるのかを知ることが不安を取り除くことになることと思われます。

性行為が未経験の方の子宮や卵巣の形態的な異常を調べるには、経腹超音波が必要となりますので、尿がたまった状態で受診することをおすすめいたします。

機能的な異常は採血や話を聞くことで異常の有無を診断できますので、悩まずお気軽にご相談ください。

最近は、初潮(最初の月経)が始まる時期が以前と比べて明らかに早く10台前半が現在の状況です。そのために月経困難症に悩む10台女性が明らかに増えています。結果として将来子宮内膜症を合併する頻度が増えてくることに加えて、不妊症のリスクが高まると考えられます。そのために月経困難症で困っている方に対しては、10台より将来の病気の予防のために早期から予防的治療が望ましいかと思われます。

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